【名前・漢字の由来】あんずは昔「唐桃」と呼ばれていた【杏】

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「あんず」は漢字で書くと「杏」

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「杏」は桃に似ている

杏はバラ科サクラ属の落葉高木で、中国が原産の木です。

春に咲く花は梅の花に似ており、淡紅色に色づきます。

初夏に熟す黄色い果実は、少し小ぶりな桃といった感じで、お尻に線(縫合線)がある点なども似ています。

 

そのため、中国から日本に伝わった当初は、杏のことを「唐桃(カラモモ)」といったのだそうです。

桃もバラ科サクラ属なので案外間違ってはいないのかもしれません。

 

通常は生食ですが、ジャムにして食す方が、は馴染み深いでしょうか。

また、杏の種子のことを「杏仁」と言うため、一番目にする機会が多いのは果実でもジャムでもなく種、と言う人も少なくないでしょう

 

「あんず」名前の由来

日本での「あんず」の名称は、「杏子(hiəng-tsï)」が訛ったものであるとされています。

これは古代中国、唐の時代(618〜908)の発音であるため、正確なところはわかりかねますが、どうやら「ヘンツー」のような音であるようです。

唐の時代に伝わったことから杏のことを「唐桃」と呼んだのでしょうか。

 

ちなみに「あんず」という発音、読み方は日本で生まれ浸透したものであるため、これは「杏」の訓読みに位置します。

なので、「杏仁」は正しくは「キョウニン」となるようです。

 

「杏」漢字の由来

「杏」は漢字を分解すると「木」と「口(くち)」に分けることができます。

 

これらに深い意味はなく「口」にするととても美味しい果実の生る「木」を表現した漢字が「杏」です。

非常に単純であり、この文字を作った人物の主観で成り立っていると言えます。

 

また、「杏子」の表記にある「子」は、「扇子」にある「子」と同じで〈小さい〉などのニュアンスが含まれています。

そのため「杏」と書いても「杏子」と書いても、読み方は「あんず」となりなりますが、「杏子」の方が小さいことを強調している形と言えるでしょう。

 

じゃあ「アンニン」って間違ってできた言葉なんだ?

うーん、そのあたりがどうもはっきりしないんだよね。一応現在では「アンニン」はスイーツのことで「キョウニン」は漢方のこと指すみたい

 

 その他の記事

というわけで今回は「木」が付く漢字「杏」を紹介しました。

木についての詳しい解説については、以下の記事に載っています。 是非チェックしてみてくださいね。

 

 

参考資料

 

 

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