【機】意味と成り立ちを詳しく解説!「機」は細かい部品が集まっている【小学生の漢字】【読み方】

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この記事は
・漢字に興味がある方
・漢字の意味の由来を知りたい方
・漢字の成り立ちを詳しく知りたい方
に向けて書かれています。なるべく専門用語などは使わず噛み砕いて解説しているので、軽い気持ちで覗いてみてくださいね

今回の漢字は「機」だよ

 

 

【機】16画 キ・はた・はたらき
①装置。しかけ。からくり。はたおり機
②きざし。物事が変化する兆候。おり

 

「機」ってどんな漢字?

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「機」は会意形声文字と呼ばれる漢字です。形声文字とは、意味を表す漢字(形)にその漢字の読み方となる漢字(声)を組み合わせたものを言います。「金(形)」と「同(声)」を組み合わせた「銅」や「木」と「三」を組み合わせた「杉」などがこれです。漢字の約70パーセントが形成文字といわれており、最も多くみられる字形といえるでしょう。

また、読み方となる漢字の意味が、漢字の成り立ちに含まれているものを会意形声文字といいます。

 

「機」は細かい部品が集まっている

「機」は漢字を分解すると「木」と「幾」に分けることができます。

 

このうち「幾」はさらに2つの「幺」と「戈(ほこ)」そして「人」に分けることが可能です。※2つの「幺」は「林」のように同じ漢字が並んだ一文字の漢字ですが文字化けしてしまう可能性が高いため、ここでは2つの「幺」のように書かせていただきます。

 

「幺」は細い糸の束を象形している漢字ですがここでは〈わずか〉の意味で用いられています。「戈」は槍のような武器のことです。

なので「幾」はもう少しで矛先が人にあたりそうになる様子を表現している漢字となります。

 

人と矛先の距離がいくらもないことから「幾」には〈いくら〉〈ちかい〉などの意味がありますが、ここでは似たような展開で〈細かい〉の意となっています。

 

このことから「機」は細かい木の部品が集まったからくり仕掛け、特にはたおり機のことを指すようになりました。

そのため「機」には〈はた〉の訓があります。

 

「機械」と「機能」とは

現在では「機」は主に「機関」や「機器」「機巧」あるいは「飛行機」や「発動機(エンジン)」など機械類全般に対し使用されています。

 

最初は木製の部品によるからくり仕掛けのことを指していたものの、鉄が流入しバネ仕掛けが取り入れられたほか、近代に入ってからは電子的な装置に立ちしても「機」は用いられ続けました。

 

このようなからくり仕掛けや電子機器を含む人間以上の〈はたらき〉がある道具のことを「機械」といい、その能力のことを「機能」といいます。

 

つまりiPhoneは「機械」で、パズドラができるのが「機能」ってことだね

「電話」でいいじゃん…

 

「機」の部首は「木」

「機」の部首は「木」です。

 

「木」は1本の木が立っている様子を象形した漢字ですが、生きている木だけではなく、木製の道具や部品、木材や枯木に対しても使用することができます。

そのため木部は木に関することすべてを取り扱っているといえるでしょう。

 

ここでは細かい "木の部品" の意で使用されているといえます。

 

「機」は機械から「兆」は占いから

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「機」はものができる〈きざし〉

機械の部品は、これらが動くことで目的のものや部品、材料を作ることができます。つまり機械が動くことは目的のものができる兆し、前兆となるのです。

そのため「機」には〈きざし〉や〈おり〉という意味が付きました。

「おり」とは「折」、その季節などの意味です。

 

これは「機会」や「好機」「契機」など何かのきっかけやチャンスを表す熟語に「機」は使用されています。

 

機械類意外にも「機」は使われてるんだね

意外な盲点かもしれないね

 

「兆」は占いによる〈きざし〉

現在〈きざし〉の意味の漢字としては「兆」が一般的といえます。

 

「兆」は主に亀の甲羅や動物の骨を割ったり、焼いたりすることでまっぷたつになった様子を表現した漢字です。

 

昔の人々は甲羅等を割ることでできた罅(ひび)の方向で未来を占っていたことから、「兆」には〈きざし〉という意味があります。

この意味を表す熟語としては「兆候」や「前兆」がなどが見られます。

 

「兆」は「機」と比べ、占いという非常にスピリチュアルな観点から〈きざし〉の意味になっていることがわかります。

2つの漢字の大きな違いはここにあるといえるでしょう。

 

歴史の授業で習った太占(ふとまに)という占いも鹿の骨を炙って罅の方向を見ているものだったね

なにそれ

 

まとめ

  • 「機」は12画の会意形声文字。部首は「木」。
  • 「機」は細かい木の部品が集まったからくり仕掛けを指している。
  • からくり仕掛けや電子回廊などの道具を「機械」といい、その能力を「機能」という。
  • 機械が動くことは目的のものができる兆しとなることから「機」には〈きざし〉〈おり〉の意味がある。
  • 「兆」は亀の甲羅等にできた罅で未来を占っているため〈きざし〉の意味がある。

 

「きざし」は「萌し」とも書くらしい

 

おわりに

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というわけで今回は「機」という漢字を見ていきました。

 

ところで「機械」は「器械」とも書きます。

「機械」とはあるからくり仕掛けなどのように動力を用いて、作動する道具のことを言います。また「器械」は動力を用いないで、人間の力で操作する道具のことを言います。

なので車はエンジンという動力を用いているので「機械」、体操器具などは動力を用いないので「器械」ということになります。

「機器」はその総称であるということです。

 

これは今回調べてみるまで知りませんでした。

世の中には同音異義語というものがあり、同じ音なのに意味が違うという言葉がごまんとあります。

 

しかしこれらはありがたいことに、漢字による区別が可能です。そなぜこの意味の熟語にこの漢字が使われているのかということは、その漢字の意味を吟味すればわかってくるのです。

身近にある言葉で、なぜこの漢字なのかという疑問は持ちにくいかもしれません。しかし意識してみれば、意外とちらほら見つかるかもしれませんね。

 

参考資料

 

 

 

新明解国語辞典 第七版
新漢和大字典 普及版 (一般向辞典)

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