【意味・成り立ち】「果」は木の実をあらわす漢字!【小学生】

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カ・はたす・はてる・はて・このみ・おおせる
8画 / 木部 / 象形
①木の実。くだもの。植物の実のこと。
②はたす。成し遂げる。終わる。
③はたす。なくなる。死ぬ。
④むくい。原因があって生じた結果。
⑤決断力がある。思い切りが良い。

 

ここでは「果」の成り立ちと意味について見ていくよ。

果物はNGです。

 

 

そこは「田」じゃなくて実

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「果」の古代文字。
約3000年前の形です。

「果」は、木に実が付いている様子を漢字にしたものです。いまの漢字で「田」のようになっている部分が実となります。古代文字では空白に種があらわされているため、実であることがよりわかりやすくなっています。その下にあるのが木で、これにより、木の上に実がある状態を描いています。

このように、木の実を大きく強調した字である「果」は、そのまま〈木の実〉という意味で用いられました。特に中国では、「苹果リンゴ」や「無花果いちじく」など、木の実の名前にはだいたいこの字が使われています。

現在では、木の実だけでなく、〈植物の実〉はほとんど「果」であらわすことが可能です。代表的なところでは、「果実」や「青果」など。

植物の実なら何でも取り扱うので、「茄子の果肉」のように、野菜に対しても用いることができます。八百屋さんのことを「青果店」と呼ぶところからも、それはうかがえるでしょう。

〈木・植物の実〉の意味を使用した例
「青果」野菜や果物のこと。
「果肉」果物のうち食用となる部分。
「果糖」果物や蜂蜜の糖類。

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実をつけた木は言うなれば老人です

木の一生とは、芽を出し、木になり、つぼみを生み、花を咲かせ、実をつけ、子孫を残すことで終わります。実をつけた木は人間で言えば老人。あとは枯れるばかりです。

しかし見方を変えれば、その木は、一生をやり遂げたといえるでしょう。木の役割を達成したのです。そういった連想から、木の実をあらわす「果」には〈はたす〉という意味があります。〈はたす〉とは、物事をやり遂げる、終わらせるということです。

この意味はいまでも普通に使われていて、「結果」や「役割を果たす」などがこれにあたります。難しい読み方のものでは「逃げおおせる」なども同様。〈逃走を果たす〉ことを指しています。

ちなみに、「シャンプーを使い果たす」や「朽ち果てる」などの「果」は〈なくなる〉ことをあらわす意味。物事が終わったことを強調した形で、日本独自の使い方となっています。

〈はたす〉などの意味を使用した例
「成果」達成して得られた結果。
「結果」物事の結末。よい成果。
「効果」成し遂げて生まれた影響。
「果たし合い」結果を決める闘い。
「困り果てる」策がなくなり困ること。
「死に果てる」命が尽きること。

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達成には決断がつきものです

ところで、物事を果たす際には、必ず何か決定しなければいけません。成功させるためには、ときに思い切ったかじ取りが必要でしょう。達成には決断がつきものなのです。

だから「果」には〈(思い切って)決断する〉という意味がついています。達成と決断がワンセットであるように、「果」も〈はたす〉と〈決断〉の意味がワンセットなワケです。

さらに、決断する際には思い切った実行力が不可欠なため、この意味には特に〈思い切って〉や〈きっぱりと〉というイメージが暗に含まれています。

よく聞く言葉では、「果敢」などがその例。「果敢に立ち向かう」などに見られますが、これは大胆に決断し行動することを言います。「勇敢」と大差はないものの、「果敢」の方が決断している意味合いが強くなるといえるでしょう。

〈決断する〉の意味を使用した例
「果断」決断力があること。
「果鋭」決断力があり気性が鋭いこと。
「果決」思い切りよく事にあたること。

 

 

「果」の部首は「木」

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「果」の部首は「木」。「木」は樹木の種類や木材の形、木製の道具を表す部首です。「果」では実がなっている〈木〉をあらわすために使用されています。

 

参考資料

「白川フォント」

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