【麓】意味と成り立ちを詳しく解説!【中学生の漢字】【読み方】

※ご注意
今回取り扱う漢字は、字書や文献によって説が全く異なり一定しない部分があります。よってここに記載されている内容は、あくまでも一説であることを予めご了承ください

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この記事は
・漢字に興味がある方
・漢字の意味の由来を知りたい方
・漢字の成り立ちを詳しく知りたい方
に向けて書かれています。なるべく専門用語などは使わず噛み砕いて解説しているので、軽い気持ちで覗いてみてくださいね

今回の漢字は「麓」だよ

 

 

【麓】19画 ロク・ふもと
①ふもと。山のふもと。長く連なる山すそ

 

「麓」ってどんな漢字?

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「麓」は会意形声文字と呼ばれる漢字です。形声文字とは、意味を表す漢字(形)にその漢字の読み方となる漢字(声)を組み合わせたものを言います。「金(形)」と「同(声)」を組み合わせた「銅」や「木」と「三」を組み合わせた「杉」がこれにあたります。漢字の約70パーセントが形声文字といわれています。

また、声となる漢字の意味が、漢字の成り立ちに含まれているものを会意形声文字といいます。

 

人々は林のそばで生活していた

「麓」は漢字を分解すると「林」と「鹿」に分けることができます。

このうち「林」は木々が生い茂っている林を示していますが、林は当時の人々にとってとても大切な場所でした。

 

人々は通常、貴族や役人で無い限り自分たちで畑を耕し、そこから取れた穀物で生活していきます。

ですが、もちろん穀物だけを食べているのではありませんでした。

 

木々が生い茂っているところ、すなわち林に団栗などの木の実を拾いに行ったり、薇(ぜんまい)や野蒜(のびる)などの山菜、あるいは猪や鹿などの小動物をとることで食卓を少しでも豊かにしようとしたのです。

 

また、落ちている木の枝や葉を燃やすことで暖をとり、食べ物を温め、川や滝から水を確保します。

 

これらはすべて、林から恵まれたものです。

林は草木を育て、動物を引き入れ、水を循環させます。

そのため人々は、林のそばに集落をつくり、そこで生活していました。

 

 

林は山裾に多くある

そして、そのような林が多く存在しているのが、山、特に山裾(すそ)の辺りでした。

 

人々はそのような林周辺に集落をつくっていため、林に木の実や山菜を取りに行くだけでなく、集落で家畜を飼うようになっていきます。

林の周辺はそれが可能な環境だったのです。

 

そこで作られたのが鹿苑(ロクエン)です。

鹿苑とはもともと鹿を放し飼いにしておく庭園のような場所のことを言いましたが、次第にまきば、つまり家畜を飼っている場所のことも指すようになりました。

 

このような背景から「麓」という漢字は、人々が山裾にある林の周辺に鹿苑をつくり、家畜を飼っていることを表現しているのだとされています。

そして、そのような場所のことを人々は〈ふもと〉と呼称したのです。

 

ちなみに林がたくさんある麓のことを「林麓(リンロク)」といいます。

 

めちゃくちゃ背景あるじゃん…

現代人では想像しづらい部分もあるかもしれないね

 

 

「麓」の部首は「鹿」

「麓」の部首は「鹿」です。

 

「鹿」は鹿の頭から足までの全身を象形した漢字で、主に鹿の種類や状態を表す部首である「鹿部」を形成します。

「麓」では "鹿" が林のそばにいる様子を表現するために使用されています。

 

まとめ

  • 「麓」は19画の会意形声文字。部首は「鹿」。
  • 「麓」人々が山裾にある林の周辺に鹿苑をつくり、家畜を飼っていることを表現している

 

鹿苑寺金閣と関係あるのかな?

 

おわりに

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というわけで今回は「麓」という漢字を見ていきました。この漢字は説が字書や文献によってばらばらでもとの漢字や音符についてもいろいろと載っていたのですが、全く一定ではなかったためすべて省きました。今回紹介したものは漢字の字形から考えて、おそらく最もわかりやすく伝わりやすいだろうと思われるものです。 他の説が気になる方はご自分で調べてみてくださいね。

 

続きの漢字

「踏」記事鋭意製作中

 

参考資料

 

 

新訂 字統
全訳漢辞海 第四版
新漢和大字典 普及版 (一般向辞典)

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