【名前・漢字の由来】いちじくの花はどこに咲く?【無花果】

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「いちじく」は漢字で書くと「無花果」

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「無花果」の花は袋の中に咲く

無花果クワ科の落葉低木で、現在でいうところのイランが原産の木です。

夏になると、写真のような卵型の果実を実らせます。

果肉部分はグロテスクですが、大変甘く、主に生で食べます。ジャムにしてもいいかもしれません。

 

無花果は花が咲かないということで有名な植物ですが、本当に花が咲かないわけではありません。

初夏になると、無花果には花嚢(カノウ)というものが現れます。

「嚢」は〈ふくろ〉という意味です。

文字通り花を包み込む、袋のような形状をしています。

この内部には白い小花が無数に咲いていますが、外からは見ることができません。

こもことから「いちじく」は「無花果」と表記されるようになりました。

 

花嚢はやがて果嚢(カノウ)となり、熟すことで、私たちが普段目にする無花果の実となります。

無花果の実はプチプチ食感が楽しい果物ですが、このプチプチの正体はじつは花だったようです。

 

「いちじく」名前の由来

中国では無花果のことを「映日果(インジークォ)」と言います。

 

 

このうち「インジー」の発音は、ペルシア(現在のイラン)語で無花果を表す「anjir(アンジール)」から来ています。

無花果はイランなど西アジアが原産の木ですから、ペルシア語にはもとから無花果を意味する言葉があったわけですね。

古代中国、唐の時代(618年〜)に「アンジール」に「映日(インジー)」のように漢字を当て、これに「果(クォ)」をつけた「映日果」が無花果を表す言葉となったのです。

 

17世紀(江戸時代)になると、中国から無花果の木や実とともに「映日果(インジークォ)」の発音が日本に伝わりました。

「映日果」は音読みで読むと「えいじつか」となり、これが訛ることで、日本での「いちじく」の名称が生まれたとされています。

 

つまり「いちじく」の名称はもとをたどればペルシア語に行き着くわけですね。

非常に奥深いといえるのではないでしょうか。

 

漢字の「無花果」は日本で生まれたの?

これも中国で生まれた表記だけれど、日本ではこちらの方が分かりやすかったのかもしれないね

 

続きの漢字

というわけで今回は「果」が付く熟語「無花果」を紹介しました。

「果」についての詳しい解説については、以下の記事に載っています。是非チェックしてみてくださいね。

 

 

参考資料

 

 

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