【小学四年生の漢字】《未》:「未」は枝葉が生い茂っている木の様子! それを切るのは「制」!

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「未」ってどんな漢字?

Jens EnemarkによるPixabayからの画像 

 

「未」は5画の象形文字です。(象形文字が分からない方はクリックしてみてください)

 

「未」は木に枝葉が生い茂っている形を表しています。
漢字を見れば下の長い枝の上に新しく枝が伸びてきていることが一目瞭然にわかります。

 

古い枝がある上から、また新しく枝が生えている様子がすなわち枝葉が生い茂っているということなのです。

 

 

書き順見るとこのようになり「木」の上部に1画目の短い枝が新しく生えているという構成になっています。

 

後で触れることになりますが、「未」における「生い茂った」対象は木や葉だけではなく、どうやら果実までも含むようです。
そういったところの意味付けは、「未」が使用されている漢字によってまちまちですが、覚えておいて損はないでしょう。

にわJohannes PlenioによるPixabayからの画像 

 

「未」には「いまだ」という「訓」がありますが、これは仮借の用法です。


仮借の用法とは「露西亜」や「伯剌西爾(ブラジル)」のようにその言葉にある漢字を音から探して用いることです。
この場合は「ミ」という音が「いまだ」の意味に使われたということになります。

 

「未来」もそういった意味だよね

その通り! 「未読」が「未だ読んでいない」であったり「未踏」が「意味だ踏み入っていない」という意味を表すように「未」には音の時点でいまだと同じ意味があったことがちゃんとわかるね。

 

「未」には「未だ~ず」と表す再読文字の側面がありますが、これは漢文の内容であるため省略させていただきます。

 

「味」のなかの「未」

Ellen ChanによるPixabayからの画像 

 

「未」が使われている漢字としては「妹」や「昧」「魅」などがありますが、そのほとんどが「ミ」という音を使用するために用いています。


もちろんその限りではありませんが「味」は特に面白いためここで少し紹介します。

 

「未」が生い茂った枝葉を表していることは先に述べたとおりです。
葉が生い茂っているということは、その中には当然新芽もあります。
「味」はその新芽の部分の味が大変優れており、おいしいためこの新芽の味わいをすなわち「味」としたのです

 

重要であるのはおいしい-味という部分です。
つまり、新芽の中にあるおいしい-味を表すために「口」に「未」が組み合わせられ、「味」があじわいやあじという意味に用いられました。

 

言い換えれば「不味い」はその漢字の通りおいしくない味ということになるのです。

 

紛らわしいよぅ

「味」の説明をするために「味」を用いなければならないのですごく分かりづらいけれど、味=おいしい-味ということだね

 

「制」は「未」を切る様子

Bruno GlätschによるPixabayからの画像 

 

「制」は「未」と刀を表す部首である「刂(リットウ)」を組み合わせた漢字です。
枝葉が生い茂っている「未」を刀(刃物)や鋏(ハサミ)で切り、整えることを表しています

ちなみに枝木を整えることを「剪定(センテイ)」するといいます。

 

新明解現代漢和辞典では「未」の部分は「木になった果実」という説明がなされています。今回は特に支障がないため分かりやすい「枝」の意を採用しました。

 

また、「制」には「規制」や「制定」のように物事のきまりを定める旨の意味があります。


枝葉を切ることによって木を裁ちそろえるということは、すなわち木の形を整えるということです。

これが転じたことによって「制」は物事のきまりを整えるという意味に用いられていったのです。

 

もとは木を整えることが、規則を整えることに使われたのか

動作から見る意味の転換は難しいけれど、理解できると楽しいよね!

 

 

 

まとめ

  • 「未」は5画の象形文字。
  • 「未」は木の枝に枝葉が生い茂っている様子。
  • 「未」の「いまだ」は仮借の用法。
  • 「味」は「未」の新芽がおいしいことから成り立った。
  • 「制」は「未」に「刂(刃物)」を組み合わせた形。
  • 「制」は木を整えることが転じて、「きまり」を整えるという意味にも用いられている。

 

いろんな漢字と一緒に覚えられるな!

 

おわりに

Dimitri HouttemanによるPixabayからの画像 

 

「未」に非常によく似た漢字に「末」があります。

今回はこれは取り上げませんでしたが、「末」のページに軽く触れてあります。

よろしければチェックしてみてください。

 

 

「未」は木が生い茂っている様子を表しているのに対して、「末」は枝先を表すなど全く異なる意味付けがされている点に、成り立ちを知ることの大事さが感じられると思います。

 

 これらの漢字で重要な点は使い分けなどではなく、2つの漢字が別々の異なる文字であることを正しく認識することであると考えます。

わたしの記事がその一助となれば幸いです。

 

というわけで今回は「未」を見ていきました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。ではまた次の漢字で!

 

「未」と「末」ほどではないけどよく似た漢字の例として「爪」と「瓜」があるよね? このふたつには言い覚え方があるんだよ

どんな?

曰く「爪に爪なく、瓜につめあり」

「瓜」には爪みたいなのがあるってこと? うーん、ややこしいなぁ

参考資料

別表 学年別漢字配当表:文部科学省

 

 

 

 

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