漢字の説明でよく見る甲骨文字とは? 六書って何なの?

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この記事は漢字の解説でよく見る「六書」について解説しています。甲骨文字や会意文字とは何なのか見ていきましょう。なるべく専門用語などは使わず噛み砕いて解説しているので、軽い気持ちで覗いてみてくださいね

専門用語キライ

 

 

六書とは?

くろねこ

漢字の書籍や辞書を開いてみると象形文字や会意文字という言葉に頻繁に遭遇するかと思います。

 

 

これらは、漢字を作るうえでの決まりごとのようなものです。

漢字を形作る決まり事としては「象形」「指事」「会意」「形声」の4種類があり、既にある漢字に別の意味を与える「仮借」と「転注」を加えた6種類があることから、これらを「六書」と呼びます。

  

つまり「象形文字」と書いてあれば、その漢字は「象形」の用法で作られた文字ということになるのです。

 

六書は同じ漢字でも字書ごとに分類が異なるなど、定まっていない場合があるため注意が必要といえます。

しかし、これらを覚えておけば、その漢字がどういった形態の文字なのか、自分で判断する指標とすることができるでしょう。

 

象形

「象形」とは、「形を象(かたど)る」という意味です。

人間が目で見ることができる〈形〉をそのまま文字に書き起こしたものを「象形文字」といいます。

 

人の姿を横から見た形である「人」や車を上から見た形である「車」など〈人〉〈もの〉〈動物〉などの漢字に比較的多く見られ、漢字の最も基本的な形となっています。

 

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右:「人」の古代文字(篆書)人の姿を横から見た様子。上から頭、腕、足が表現されています。
左:「車」の古代文字(甲骨文字)車を上から見た様子。2つの車輪と、牛を繋ぐ部分が描かれています。

スマホでは左右は上下になっています。ご注意を。

 

指事

「指事」とは「物事を指し示す」という意味です。

〈形〉が存在しない物事を記号や協調線で表現したものを「指事文字」といいます。

 

数字の「一」「二」や線の上側に記号を入れることで「うえ」であることを示した「上」など〈念〉や〈状態〉を表す漢字に非常に多く見られます。

 

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右:「二」の古代文字(甲骨文字)棒を2本並べることで、2つであることを示しています。
左:「上」の古代文字(甲骨文字)線の上側に記号を置くことで、「うえ」であることを示しています。

スマホでは左右は上下になっています。ご注意を。

会意

「会意」とは「意味を合わせる」という意味です。

象形文字や会意文字など2つ以上の漢字の意味組み合わせることで、あたらしい意味の漢字を作ったものを「会意文字」といいます。

 

「日」が「雲」にさえぎられた様子である「曇」や「弓」の「つる(丨)」をひいている様子である「引」など〈行動〉や〈事象〉に比較的多く見られる形といえるでしょう。

 

形声

形声文字」は意味を表す漢字(形)その漢字の読み方となる漢字(声)を組み合わせたものをいいます。

 

「金(形)」と「同(声)」を組み合わせた「銅」や「木」と「三」を組み合わせた「杉」など、漢字の約70パーセントが形声文字といわれています。

 

また、声となる漢字の意味が、漢字の成り立ちに含まれているものを「会意形声文字」といいます。

 

おわりに

くろねこ

今回は六書の分類についてみていきました。

本来ならこの解説ページは、漢字を取り扱うブログという性質上一番最初に書かなければならいない内容です。

 

しかし漢字の成り立ちを知るうえで不可欠である「六書」の解説が難しく、見送っていました。
漢字を取り扱う書籍のほとんどに、「六書」の解説は載っているのですが、断片的であったり分かりにくい内容ばかりだったのです。


ですが今回、極めて奇蹟的に加藤道理先生の『字源物語』を手に取り、その解説が非常にわかりやすかったので参考にさせていただきました。

とても分かりやすい内容で、読みやすい書籍だったので気になる方は下のリンクから飛んでみてくださいね。

 

今回はもそうでしたが、つくづく人に説明するのが一番難しいのだと、ブログを書いていて痛感する今日この頃です。

  

漢字って4000年も前からあるんだよ

4000年!? ひぇー!

昔の人から受け継がれた文字だからね。大切に使おう!

重みを感じるよ

参考資料

 

 

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