【桜】意味と成り立ちを詳しく解説!「桜」の意味は中国と日本で違う【小学生の漢字】【読み方】

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この記事は
・漢字に興味がある方
・漢字の意味の由来を知りたい方
・漢字の成り立ちを詳しく知りたい方
に向けて書かれています。なるべく専門用語などは使わず噛み砕いて解説しているので、軽い気持ちで覗いてみてくださいね

今回の漢字は「桜」だよ

 

 

【桜】10画 オウ・さくら
①さくら。バラ科サクラ属の木の名前。春に咲く薄紅色の花。日本の国花

 

「桜」ってどんな漢字?

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「桜」は会意形声文字と呼ばれる漢字です。形声文字とは、意味を表す漢字(形)にその漢字の読み方となる漢字(声)を組み合わせたものを言います。「金(形)」と「同(声)」を組み合わせた「銅」や「木」と「三」を組み合わせた「杉」がこれにあたります。漢字の約70パーセントが形声文字といわれています。

また、声となる漢字の意味が、漢字の成り立ちに含まれているものを会意形声文字といいます。

 

 「桜」のもとの漢字は「櫻」

「桜」はもとの漢字を「櫻」のように書き、「木」と「嬰(エイ)」に分けることができます。

 

「嬰」のうち上側に付いている「賏(エイ)」は、いくつもの貝(殻)が連なった首飾りを表現した漢字です。

ここには「貝」が2つしかありませんが、複数が連なっていると考えてよいでしょう。

 

「嬰」はそのような貝の首飾りが、女性の首に付いている様子を漢字にしたものです。

首飾りが首に巻き付いていることから、「嬰」には〈まとわりつく〉や〈とりまく〉のようなイメージが含まれています。

 

赤ちゃんのことを「嬰児(エイジ)」といいますが、これは赤ちゃんがお母さんの周りをまとわりついていることからそう呼ばれているのです。

 

赤ちゃんがお母さんの周りをまとわりついている、というのは面白いね

赤ちゃんの唇を貝に見立ててもいるらしいからおしゃれだよね

 

「櫻」は中国では〈実桜〉のこと

中国でいう桜とは主に食用のサクランボが生る実桜(みざくら)のことを指しており、日本で主に見られるような観賞用の桜ではありません。

 

なので「櫻」は木の枝の周りに、花ではなくサクランボがまとわりついている〈実桜〉を表現した漢字となります。

 首飾りの貝をサクランボに見立てたというわけです。

 

しかし、これが日本に伝わる際、誤って観賞用の〈さくら〉を表す漢字として使用されました。

日本では、実桜よりも観賞用の桜のほうが一般的だったためです。

 

このことから、日本における「櫻」は実桜ではなく観賞用の〈さくら〉を指すのが一般的となっています。

 

また一般に見られる「桜」の表記は「賏」の部分が省略された形です。

何故「ツ」の形であるのかは不明ですが、「鶯(うぐいす)」の上部が「鴬」となっているなど、この省略形は様々なところで見られます。

 

近い意味の漢字

中国では昔からサクランボのことを「桜桃(オウトウ)」といいます。この場合の「桃」は果実のことを表しており、「桜(みざくら)」の「桃(果実)」すなわちサクランボを表しているのです。余談ですが、現在の中国には「桜花(オウカ)」ということばがあり、観賞用の桜を表す熟語となっています。これは日本の〈さくら〉という意味が逆輸入された形で生まれたものであるようです。

 

つまり「櫻」は中国では〈実桜〉を日本では観賞用の〈さくら〉を表していたんだね

お! わかりやすい!

 

「さくら」名前の由来

日本での「さくら」の名称は「咲く」に接尾語の「ら」が付いたものであるとされています。

 

接尾語の「ら」は「彼ら」や「君ら」などと同じで複数であることを示すものです。

なので「さくら」は花がたくさん咲いている様子を表した名称といえるでしょう。

 

つまりどういうこと?

「君ら」って言ったら「君たち」という意味になるでしょう? だから「咲くら」は「咲いている花たち」って感じだね

 

「桜」の部首は「木」

「桜」の部首は「木」です。

 

「木」は1本の立っている木を象形した漢字で、樹木の種類や木材の形、木製の道具を表す部首である「木部」を形成します。

「桜」では "桜の木" という木の種類を表すために使用されています。

 

まとめ

  • 「桜」は10画の会意形声文字。部首は「木」。
  • 「桜」はもとの漢字を「櫻」と書き、「嬰」は女性の首に貝の首飾りが付いている様子を表している。
  • 「櫻」は木の周りにサクランボがまとわりついている様子から〈サクランボ〉を意味していた。
  • 「桜」は現在では木と花を含める〈さくら〉を表すのが一般的。
  • 「さくら」という名称は「咲く」に接尾語の「ら」が付いたものであるとされている。

 

んー、難しい

 

おわりに

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というわけで今回は「桜」という漢字を見ていきました。「桜」には美しい女性という意味や、赤色のことである桜色のような意味がありますが、今回はわかりにくくなってしまうため割愛させていただきました。 桜といって印象的なのでは以前放送していたドラマ版『この世界の片隅に』の二階堂ふみさんでしょうか。とても綺麗だったように思います。桜といったら美しい女性という連想は日本人共通のものかもしれませんね。

 

続きの漢字

「馬」記事鋭意製作中

 

参考資料

 

 

新訂 字統
新明解国語辞典 第七版
新漢和大字典 普及版 (一般向辞典)

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