【鹿】意味と成り立ちを詳しく解説!「鹿」は鹿を横から見た様子【中学生の漢字】【読み方】

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この記事は
・漢字に興味がある方
・漢字の意味の由来を知りたい方
・漢字の成り立ちを詳しく知りたい方
に向けて書かれています。なるべく専門用語などは使わず噛み砕いて解説しているので、軽い気持ちで覗いてみてくださいね

今回の漢字は「鹿」だよ

 

 

「鹿」ってどんな漢字?

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【鹿】11画 / 象形 / ロク・しか・か 
①しか。偶蹄目シカ科の動物の名前。体長2メートル余りで、たてがみがある。体形が馬に似ている

※偶蹄(ぐうてい)目とは足の指が偶数でそれぞれに蹄(ひづめ)がある動物のことを言います。鹿や馬、キリンなどがこれに分類されます。

 

「鹿」は鹿を横から見た様子

「鹿」は1匹のオス鹿を横から見た様子を象形した漢字です。

 

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左:「鹿」の古代文字(甲骨文字

右:「鹿」(楷書

※スマホでは左右は上下になっています。ご注意を。

楷書の1~3画目、「广」のような形は、古代文字の2本角と顔の前面にあたる部分です。

楷書では角が1つの点で表現されていますが、これは1本しかないのではなく、1対であることを表しています。

箸や靴と同じく2つでワンセットという考え方です。

 

また、楷書の4~7画目は古代文字でも大きく強調されている鹿の目に相当しています。

それ以下にある「比」のような形は足と蹄(ひづめ)を表現した形です。

 

古代文字に見られる首から胴体の部分は、楷書では省略されたと考えてよいでしょう。 

 

近い意味の漢字

※「麗」は鹿の角を大きく強調した形の漢字です。鹿の角が2本揃っていることから〈うるわしい〉などの意味として使用されています。

 

「しか」名前の由来

日本には古くから鹿が生息しており、当時の人々は鹿のことを単に「カ」と呼んでいました。

 

これは鹿の「カー(キャー)」という鳴き声にちなんだものです。

 

これにより、主にオス鹿を「セカ(夫鹿)」、メス鹿を「メカ(女鹿)」と区別していましたが、次第に「セカ」が「シカ」と訛り、メス鹿を含む鹿類そのものを指す言葉として使用されるようになりました。

 

そのため現在でも「馬鹿」や「鹿子(かのこ)」に見られるように、「鹿」には「か」という訓が残っています。

 

ちなみに「馬鹿」は鹿肉を馬肉だと言って騙した、故事による当て字で、正しくは「莫迦」と書くよ

それで騙された人はいかにも莫迦だね

 

「鹿」と人間は馴染み深い

オス鹿に生えている特徴的な角は毎年生え変わり、生えたばかりの角のことを「鹿茸(ロクジョウ)」といいます。

鹿茸は生薬として用いられるほか、鹿の皮は結婚式などめでたいことがあった時に、贈り物として使用されていました。

 

また、鹿の肉は高蛋白(たんぱく)で栄養があったことから、アイヌ地方の人々など寒い地域ではよく用いられた食材でした。

 

このように鹿には様々な使い道があったため、古くから狩りをする人々の獲物とされるなど、鹿と人間の関係はとても深いものがありました。

 

なので、鹿の性格や習性をよく知っていた人々は、「鹿」の字を「鹿驚(かかし)」や「鹿駭(ロクガイ)」など驚きやすいものの例えとしたり、「鹿鹿(ロクロク)」などたくさん居ることの例えとして使用しています。

これらは「鹿」に直接含まれている意味ではありませんが、鹿の習性や鹿に対するイメージがそのまま漢字に反映されているということなのです。

 

近い意味の漢字

※「麓」は山裾の林が、鹿の群れのように列をなしている様子を表現しています。これも鹿に対するイメージが使用されたものといえるでしょう。

 

「鹿」の部首は「鹿」

「鹿」の部首は「鹿」です。

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「鹿」は鹿の頭から足までの全身を象形した漢字で、主に鹿の種類や状態を表す部首である「鹿部」を形成します。「鹿」はその後、「麒麟(キリン)」や、オス鹿を表す「麌(ゴ)」やメス鹿を表す「麀(ユウ)」、小鹿を表す「麑(ゲイ)」など様々な漢字を生み出しました。

 


 

まとめ

  • 「鹿」は鹿部11画の象形文字。
  • 「鹿」は1匹のオス鹿を横から見た様子を象形した漢字。
  • 「しか」という名称はオス鹿のことである「セカ」からきているとされている。

 

鹿っていったら私は奈良の東大寺を思い出すなぁ。東大寺の前の広場って引くほど鹿がいるんだよね。春日大社からの道なりにもいるんだけど比じゃない。

なんか、怖いね…

 

参考資料


鹿の鳴き声

「白川フォント」

 

 

三省堂 難読漢字辞典

新訂 字統

新漢和大字典 普及版 (一般向辞典)

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