【条】意味と成り立ちを詳しく解説!箇条書の「条」の意味【小学生の漢字】【読み方】

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この記事は
・漢字に興味がある方
・漢字の意味の由来を知りたい方
・漢字の成り立ちを詳しく知りたい方
に向けて書かれています。なるべく専門用語などは使わず噛み砕いて解説しているので、軽い気持ちで覗いてみてくださいね

今回の漢字は「条」だよ

 

 

【条】7画 ジョウ・えだ・すじ
①えだ。細長い枝
②すじ。きちんとした筋目。秩序
③項目に分けて列挙する

 

「条」ってどんな漢字?

「条」は会意文字と呼ばれる漢字です。会意文字とは、2つ以上の漢字の意味組み合わせることであたらしい意味の漢字を作ったものを言います。「日」が「雲」にさえぎられた様子である「曇」や「弓」の「つる(丨)」をひいている様子である「引」など〈行動〉や〈事象〉に比較的多く見られる形といえるでしょう。

 

「条」のもとの漢字は「條」

「条」はもとの漢字を「條(ジョウ)」のように書きます。

現在でも北条早雲や北条政子と同じ読み方で、北條さんという方がいらっしゃいますが、この2つの漢字に違いはありません。 

「條」は漢字を分解すると「攸(ユウ)」と「木」に分けることができます。


このうち「攸」はさらに「亻(にんべん)」と「丨(水)」、そして「攵(ボク)」から構成されている漢字です。

 

「攵」には〈打ち付ける〉という意味があることから、「攸」は木の枝などに水を付け、そこからほとばしる水滴を人の身体に打ち付けている様子を表現しています。

つまり禊をしているということなのです。

 

「條」にある「木」はその禊の際に使う木の枝のことを指しています

このことから「條(条)」には〈えだ〉〈ながい枝〉という意味が付きました。

 

近い意味の漢字

 

「条」は秩序がある

〈ながい枝〉を意味していることから、「条」には転じて〈すじ〉という意味があります。

 

〈すじ〉はもともと筋肉や木の枝など細長いものを指している言葉でした。

しかし、それらが一続きにつながっている様子から、〈すじ〉には一貫性があり秩序がある、のような意味があります。

 

これは「条」にも反映され、〈秩序がある〉の意味で用いられるようになったのです。

 この意味の熟語としては、話や行動の秩序が整っていることである「条理」などがあり、現在でも使用されています。

 

一方で、秩序を守るために日本やその他国々にあるものは "法律" です。

法律とは簡単に言うと、秩序を守るために約束事を決めているということになります。

 

そのような様子から「条」には〈約束する〉といった意味があります。

「条約」や「条規」などがこの意味にあたり、主に重要な〈約束事〉に対して使用されているといえるでしょう。

 

「条」はひとつひとつ並べている

日本にある法律としては、「日本国憲法」や地方公共団体が発布する「条例」などがありますが、それらの文は「第〇条」というように箇条書きで区切られて書かれています。

これを「条文」といいます。

 

法律など約束事を並べて記している様子から、「条」には〈項目ごとに列挙する〉という意味があります。

 

物事をひとつひとつ並べていく「箇条」や「条文」などにこの意味は使用されていますが、〈約束する〉の意とは異なり、ごく一般的な事柄にも使用することが可能です。

 

以上の意味の移り変わりを整理すると以下のようになります。

ながい枝→すじ→秩序→約束する→(約束を)項目ごとに列挙する

このことから「条」にあるほとんどの意味が〈ながい枝〉から連想されたものであるといえるでしょう。

  

わたしは大学時代に中国語を勉強していましたが、「条」は日本でいうところの「〇本」を表す単位でした。細長いものはほとんどこの字で表されるのですが、もしかしたら「箇条書き」などの意と通じるところがあるのかもしれませんね

 

「条」の部首は「木」 

「条」の部首は「木」です。

 

「條」は「条」の旧字体という扱いになっています。「條」の字を省略して書いたのが「条」というわけです。

 

「木」は生きている木や木製の道具など様々な漢字の部首になります。

ここでは「条」が "木の枝" を示していることから「木」が部首となっています。

 

省略した漢字がそのまま使われたの?

旧字体に対して「条」のような漢字を「新字体」というけれど、これらは主にもとの漢字が省略されたものが採用されているよ。より簡単な字形で覚えやすくしたのかもしれないね

 

まとめ

  • 「条」は7画の会意文字。部首は「木」。
  • 「条」のもとの字は「條」であり、禊を表している。
  • 「条」と「枚」はともに「攵」を使っているが、「条」は枝を「枚」は幹を打ち付けていることを表している。
  • 「条」の意味は「ながい枝→すじ→秩序→約束する→物事を列挙する」というように連結している。
  • 「条」には「事柄を一つ一つ並べる」という意味があり、「箇条書き」ということばに使われている。

 

「条」はいろんな意味があって複雑だけど、つなげて覚えられるんだな!

 

おわりに

くろねこ

 

というわけで今回は「条」について見ていきました。

「条」には意味がたくさんある漢字は難しいですが、仮借でない限りどこかにつながりがあります。なのでひとつ意味を覚えてしまえばあとは連想していけばよいのです。

 これは意味だけだけでなく、漢字の字形にも言えることです。

例えば私が小学生のころやっていた漢字の覚え方は、漢字の形からの連想でした。

  • 「微妙」の「微」に「艹」をつけると「薇(ぜんまい)」
  • 「薔」は「土」の中に「人」2人「回」っている
  • 「微」の「几」を「黒」に変えると「黴(かび)」
  • 「黴」に「菌」をつけると「黴菌(バイキン)」

「微」を中心にすることで「薇」「薔薇」「黴」「黴菌」と様々な漢字や熟語を覚えることが可能です。連想の力は偉大です。この要領で意味も覚えてしまいましょう。

 

続きの漢字

「条」は訓にある通り〈えだ〉という意味があります。一方で〈みき〉を表す漢字には「枚」があります。是非続きの漢字としてご覧ください。

 

 

参考資料

 

 


新明解国語辞典 第七版
読めない漢字が読める本―分野別漢字読み方便利帖

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